i-Construction 2.0と配筋検査システム
目次
1.概要
- 国土交通省のi-Construction 2.0では、建設現場のオートメーション化の実現を目指して、「施工のオートメーション化」、「データ連携のオートメーション化」、「施工管理のオートメーション化」に取り組むことが明記されています。「施工管理のオートメーション化」においては、デジタルデータを活用した配筋検査の省力化が主な取組みとして紹介されています。
- i-Construction 2.0が目標とする配筋検査の実現のためには、3Dデータの活用が必要です。この記事では、3Dデータを活用した配筋検査の省力化や、BIM/CIMを活用した将来像について紹介します。
2.i-Construction 2.0
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建設現場のオートメーション化の実現を目指すために、以下に取り組むことが明記されています。
- 「施工のオートメーション化」
- 「データ連携のオートメーション化」
- 「施工管理のオートメーション化」
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「施工管理のオートメーション化」には、以下のように配筋検査のデジタル化にも言及があります。(以下、i-Construction 2.0 ~建設現場のオートメーション化~より引用)
これまで立会い、段階確認等の確認行為において活用していた遠隔臨場を検査にも適用するとともに、コンクリート構造物の配筋の出来形確認においては、デジタルカメラで撮影した画像解析による計測技術も適用する。
引用元:i-Construction 2.0 ~建設現場のオートメーション化~
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i-Construction 2.0 が目指す目標として、「省人化(生産性の向上)」、「安全確保」、「働き方改革と多様な人材の活躍」、「給与がよく、休暇が取れ、希望がもてる建設業の実現」が挙げられています。
- 「省人化(生産性の向上) 」については、以下のようにBIM/CIMの定着も含めた省人化が求められています。(以下、i-Construction 2.0 ~建設現場のオートメーション化~より引用)
これまでの自動施工などの取組を踏まえると、先進的な事例や省人化を進めやすい分野では3割の省人化を達成できることが想定される。設計分野においても BIM/CIMが定着し、自動設計ができるようになれば、省人化・省力化が一気 に進むことが想定される。
- 「働き方改革と多様な人材の活躍」については、以下のようにデジタル化による働き方改革が求められています。(以下、i-Construction 2.0 ~建設現場のオートメーション化~より引用)
設計などのオフィスワークにおいても、BIM/CIM により構築したデータをクラウドで共有することで、受発注者双方において突発的な対応を減らし、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方や、これまで以上に多様な人材が活躍できる場の創出を目指す。
また、建設生産プロセス全体のデジタル化として、工事施工中の施工管理関連情報の共有、データアクセス及び活用を実現し、オンライン化、ペーパーレス化を行うことで資料作成時間を削減するなど、全産業と比べて、長い労働時間を改善するよう取組を進めていく。
3.i-Construction 2.0を実現するための配筋検査システム
- i-Construction 2.0では、省力化やBIM/CIMの活用が明記されており、その実現のためには、その目標に沿ったシステムの活用が必要になってきます。
- i-Construction 2.0が目標とする配筋検査の実現のためには、3Dデータの活用が必要です。
- 3D配筋検査システムModelyは、3Dデータを活用したシステムです。
- 3Dデータを活用した手法は、写真ベースの手法と比較して、高い現場施工性(使いやすさ)、高い汎用性(測定できる対象)、写真管理が不要など省力化に寄与します。
- 詳細は、以下をご参照ください。
- 3Dデータを使うメリットについて
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- 省力化の効果について
- 多くの導入実績や省力化の効果が認められ、3D配筋検査システムModelyはNETIS-VEに認定されています。
- 精度について
- BIM/CIMデータをインポートして、ModelyにおいてBIM/CIMモデルと点群から生成した3Dモデルを重ね合わせることができます。
- 省力化の効果について
4.3D配筋検査システムModelyの目指す配筋検査
- 3D配筋検査システムModelyは、プロダクトビジョンとして「新しい配筋検査の形を確立」することを目指しています。
- 自動作成した3次元データとBIM/CIMデータを全面的に活用することで、配筋検査の完全自動化及び検査以降の維持管理等の業務へのデータ適用を可能とし、i-Construction 2.0が目指す理想像を実現していきます。
5.3Dデータを用いたその他の活用事例
- そのほか3Dデータを用いた活用事例については、以下をご参照ください。
- 3Dモデルを用いた活用事例としては、3Dインフラ補修の事例の事例を以下の記事で紹介しています。
- 点群データを用いた3Dモデルの活用事例
- 3Dインフラ補修システムHatsulyと従来手法での作業時間比較と省力化効果について
- 3Dデータを用いた、表面被覆工・剥落防止工・断面修復工における出来形検査の効率化
6.まとめ
- 国土交通省のi-Construction 2.0では、建設現場のオートメーション化の実現を目指して、「施工のオートメーション化」、「データ連携のオートメーション化」、「施工管理のオートメーション化」に取り組むことが明記され、「施工管理のオートメーション化」においては、デジタルデータを活用した配筋検査の省力化が主な取組みとして紹介されています。
- i-Construction 2.0の目標とする配筋検査の実現のためには、3Dデータの活用が必要です。本記事では、3Dデータを活用した配筋検査の省力化や、BIM/CIMを活用した将来像について紹介しました。
7.さらに詳しく知りたい方へ
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8.参考文献
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