コンテンツまでスキップ

3Dインフラ補修検測システムHatsulyと従来手法での作業時間比較と省力化効果について

目次

    1. 概要
    2. インフラ補修検測と省力化
      1. 従来手法でのインフラ補修計測
      2. 3Dデータを活用したインフラ補修計測
      3. 作業時間、その他との比較
        1. 作業時間
        2. 品質
        3. 安全性
        4. 施工性
    3. まとめ
    4. さらに詳しく知りたい方へ
    5. 参考文献

1.概要

  • インフラ補修検測、例えば断面修復工では、多くの箇所ではつり工事が実施されるが、「計測箇所が多く時間がかかる」、「計測精度がばらつく」、「1人で作業できない」、「帳票にするのが大変」などの課題があります。
  • 橋梁補修工事における、表面被覆工・剥落防止工・断面修復工等補修工事全般における調査や出来形検査など、インフラ補修における検測を効率化する方法として、3Dデータを用いる方法があります。
  • 3Dインフラ補修検測システムHatsulyを用いることで、従来方法との比較して、作業時間を約85%割削減する効果があります。

従来手法と3Dデータを活用した補修検測の作業時間の比較


2.インフラ補修検測と省力化

a)従来方法でのインフラ補修検測

  • 断面修復工では、多くの箇所ではつり工事が実施されるが、以下のような課題があります。
    • 「計測箇所が多く時間がかかる」
    • 「計測精度がばらつく」
    • 「1人で作業できない」
    • 「帳票にするのが大変」
      断面修復工におけるよくある課題

b)3Dデータを活用したインフラ補修検測

  • 橋梁補修工事における、表面被覆工・剥落防止工・断面修復工等補修工事全般における調査や出来形検査など、インフラ補修における検測を効率化する方法として、3Dデータを用いる方法があります。
  • ここでは、3Dデータを活用したインフラ補修検測として、3Dインフラ補修検測システムHatsuly[1]での例を紹介します。 
    • 3Dインフラ補修検測システムHatsuly(NETIS登録済み[2])は、橋梁補修工事における、表面被覆工・剥落防止工・断面修復工等補修工事全般における調査や出来形検査など、インフラ補修における検測を効率化するシステムです。
    • スマホやタブレットで取得した3次元データを利用して、クラックの延長、面積の算出、はつり深さ、体積等を自動算出し、帳票を作成できます。
    • 3次元データや帳票を発注者と共有することや、出力することも可能であり、インフラ補修工事の調査や出来形管理において、大幅な省力化を実現することができます。
    • Hatsulyの詳細は、Hatsulyサービスサイトをご参照ください。
    • 3Dインフラ補修検測システムHatsulyの精度については、以下をご参照ください。

c)作業時間、その他との比較

  • 以下は従来方法による検査とHatsulyによる検査を比較したものです。(NETIS登録情報をもとにした比較内容[2]です。)
  従来方法 Hatsuly
作業時間 1780分 235分
品質 ・施⼯者による⽬視、メジャー⼿計測によるはつり深さ、体積、かぶり厚等の確認。
・検査結果は、施⼯者が帳票⼊⼒、作成
寸法の自動測定や帳票の自動作成が可能で、一般に計測読み違えや誤記入の可能性を低減できる。
安全性 現場でのメジャーや標尺を配置しての計測、水糸を配置しての写真撮影作業
現場に持ち込む機材と作業が減ることにより、労働災害のリスクを低減することができる。
施工性 現場に測定機材の持ち込みによる、複数⼈によるメジャー測定、写真撮影作業
現場作業が従来と比較して短時間・少人数で可能となり、使用機器は携帯端末のみとなるため,向上する。
  1. 作業時間
    従来手法と3Dデータを活用した補修検測の作業時間の比較
    • 3Dデータを活用した補修検測では、 従来技術の約85%の作業時間削減を実現することが可能である。
        • 従来技術では、測定値の証左として測定様子の撮影が必要であり、複数人で作業しなくてはならないという課題があったが、Hatsulyでは1名で点群の取得・モデル化・測定が可能となる。
        • Hatsulyの導入事例(一例)として、導入事例(入交建設株式会社)をご参照ください。
  2. 品質
    • 寸法の自動測定や帳票の自動作成が可能で、一般に計測読み違えや誤記入の可能性を低減できる。
  3. 安全性
    • 現場に持ち込む機材と作業が減ることにより、労働災害のリスクを低減することができる。
  4. 施工性
    • 現場作業が従来と比較して短時間・少人数で可能となり、使用機器は携帯端末のみとなるため、向上する。

3.まとめ

  • 橋梁補修工事における、表面被覆工・剥落防止工・断面修復工等補修工事全般における調査や出来形検査など、インフラ補修における検測を効率化する方法として、3Dインフラ補修検測システムHatsulyを用いた方法を紹介しました。
  • 3Dインフラ補修検測システムHatsulyを用いることで、従来方法との比較して、作業時間を約85%削減する効果があります。

4.さらに詳しく知りたい方へ

5.参考文献

  1. 3Dインフラ補修検測システムHatsuly
  2. NETIS登録番号KK-230066-A