コンテンツまでスキップ

3Dインフラ補修検測システム「Hatsuly」におけるはつり深さ及びかぶり厚推定の精度

概要

3Dインフラ補修検測システムHatsuly[1]におけるはつり深さ及びかぶり厚推定の精度検証を行いました。

  • はつり深さ及びかぶり厚の精度は、7mm以内の結果が得られました。
  • Hatsulyは、NETIS登録済 [2]です。(NETIS登録番号 KK-230066-A

Hatsulyイメージ図


目次


1.検証条件

a)計測デバイス・ソフトウェア

点群取得には、以下のデバイス、ソフトウェアを用いました。

  • デバイス:iPad Pro
    • 11インチ(第3世代)
    • モデル番号:A2377
  • ソフトウェア:モバイルアプリ Scaniverse

b)対象物の仕様

  • 対象物として使用した鉄筋模型は、縦560mm×横685mm。底面部に2層の鉄筋を配置。

対象物として使用した鉄筋模型の仕様

c)撮影条件

  • 撮影条件は、全12パターン=天候・照明3種類(屋内・廊下・屋外)x はつり平面方向2種類(地面・壁) x 対象物方向2種類(上・下)。 

撮影条件一覧

d)かぶり厚及びはつり深さ・計測点数

  • 深さは、対象物の底板から鉄筋まで(裏かぶり厚)、天端から鉄筋まで(表かぶり厚)、はつり深さ(対象物の天端から底板まで)の3パターン

かぶり厚及びはつり深さ・計測点数


2.検証方法

  • 3Dインフラ補修検測システムHatsulyにおけるはつり深さ及びかぶり厚の推定方法は、以下をご参照ください。(音声が流れますので、ご注意ください。)

3.結果

a)計測データの分布(統計処理)

  • 生成した3次元モデルを用い、誤差を評価する。
  • 実測値と推定値の差分は、絶対誤差(mm)=システムによる推定値 - 実測値で評価する。
  • 全データにおいて±7mmの誤差範囲に収まっている。

条件ごとの計測データの分布

b)撮影条件による違い

  • 天候・照明3種類(屋内・廊下・屋外)、はつり平面方向2種類(地面・壁)、対象物方向2種類(上・下)による差は、ほとんど無い

    • A:底板~鉄筋

      撮影条件による違い(底板~鉄筋)
    • B:天端~鉄筋
      撮影条件による違い(天端~鉄筋)
    • C:はつり深さ
      撮影条件による違い(はつり深さ)

4.まとめ

3Dインフラ補修検測システムHatsuly[1]におけるはつり深さ及びかぶり厚推定の精度検証を行いました。

  • はつり深さ及びかぶり厚の精度は、7mm以内の結果が得られました。
  • Hatsulyは、NETIS登録済 [2]です。(NETIS登録番号 KK-230066-A

5.さらに詳しく知りたい方へ

6.参考文献

  1. 3Dインフラ補修検測システムHatsuly
  2. NETIS登録番号KK-230066-A