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【導入事例】群馬県発注工事にてModelyを活用!写真の省略と帳票作成の自動化で大幅な省力化を実現!(株式会社大手組)

作成者: CSチーム|2024/07/16 4:45:58

昭和12年創業以来、群馬県安中市で公共事業を中心に建設業を営んできた株式会社大手組。少数精鋭で、昔の建設会社のイメージを破ろうと奮闘し、新技術を積極的に試行している同社に、群馬県発注工事における3D配筋検査システムModelyの活用方法をお伺いしました。

左から
大手様(株式会社大手組)
花岡様(株式会社大手組)
佐藤(尚)様(株式会社大手組)
佐藤(拓)様 (株式会社大手組)
佐藤(DataLabs株式会社 CS担当)

 

会社のデジタル化の方針と若手の意欲で生産性向上を推進

ーまずはじめに大手組がどのような会社か教えてください

大手さん:弊社はICTに力を入れております。起工測量から施工、出来形管理まで全て自社で内製化して行えるよう取り組んでおります。その中でも特に、デジタル化に強く興味を持っており、ドローンから始まり3Dスキャナーなども活用出来るような体制を整えています。

やはり建設業界は人手不足なため、効率化、省力化、生産性向上のためにはデジタル化が必要不可欠であると考えております。ただ、それを私だけが言っていてもダメですが、弊社は若い技術者が自主的に興味を持って取り組んでくれています。そのため、会社の方針と若手の意欲がうまくマッチしていて、良い方向に進んでいると感じています。

今回のModelyについても、現場の鉄筋出来形検査が大変なので新しいシステムを試してみようかという話になったら、ぜひ!と取り組んでくれました。

花岡さん:弊社は少人数でやってることもあり、『楽にできる』ということを考えた時に、新しい技術を積極的に試すようになりました。こういった取り組みから、昔ながらの建設業のイメージも払拭したいなと思っています。

 

写真管理の省略と汎用デバイスでの使用が可能なことが導入の決め手

ーModelyを知ったきっかけについて教えていただけますか

花岡さん:弊社のメンバーが展示会でModelyを知り、社内に紹介してくれたのがきっかけです。その時ちょうどボックスカルバートの現場があったのですが、配筋検査は手間のかかる業務でもあるので試してみようか、ということで導入しました。

ー試してみようと思われた理由としてはどのようなものでしょうか

花岡さん:大きく2つの理由があります。1つ目は写真管理が非常に煩雑だったので、Modelyであれば写真を省略出来るということです。2つ目は専用の端末が必要なくLiDAR付のiPad Proがあれば使用できるということです。弊社は既に保有していたこともあり、すぐに使えるのは良いなと感じました。

他社の配筋検査システムも検討しましたが、専用端末をリースする必要があるため、手間が増えるなと感じ、導入を行いませんでした。

準備の手間の削減と帳票作成の自動化を実現

ー従来の配筋検査での課題はどのようなものがありましたか?

花岡さん:鉄筋に目印(磁石やチューブ)を付けたり、リボンテープの取付けが大変だったりと、準備の面で手間がかかっていました。

また、コンクリート構造物の工事は冬場に実施することが多いのですが、このエリアはとても風が強いんですね。そのため、リボンテープをはって「さあ写真をとるぞ」というタイミングで、風が吹いて全部飛ばされるということが起きていました。

従来方法での配筋検査ではどうしても準備物が必要になるため、どうにかならないかなと思っていました。

ーModelyを使用してみていかがでしたでしょうか

花岡さん:iPad Proだけで、その場で撮影しすぐ計測が行えるということや、帳票まで簡単に作れるのが非常に良かったです。従来であれば、写真を撮って、帳票は手入力で作成しなければいけませんでした。

また、計測自体が短時間で行えるというのももちろんですが、帳票作成作業が省略出来るなど、作業自体を省略出来るので省力化効果が大きいと感じています。

大手さん:先ほど花岡も言っていましたが、とにかく準備が大変なので、それをしなくて良いというのはとても楽になったなと感じます。

佐藤さん:従来の方法では、2名で半日ぐらいかかっていたものが、Modelyなら1時間かからない程度で計測を終えることが出来ました。

花岡さん:現在はModelyを使用する現場としては3現場目となる函渠工事を行っていますが、操作にもどんどん慣れてきて従来方法とは比べものにならないくらいの省力化が出来ています。

Modelyを活用している現場の写真

群馬県からも高評価!既に3現場で活用実績あり

ー発注者の反応はいかがでしたか?

花岡さん:LiDAR付のiPad Proで計測できてしまうのか!と驚いていました。また、クラウド型のアプリということもあり、ネット環境さえあればどこでもすぐに出来るという点も好評でした。視覚的にわかっていいねというコメントもいただき、総じてポジティブな反応でした。

大手さん:群馬県は土木事務所も本課もICTに関して、進んでいると思います。発注者側の推進していこうというスタンスのおかげで、こちらとしても進めやすかったですね。

ー検査は具体的にはどのように進めたのでしょうか?

花岡さん:事前に発注者とは協議の上、Modelyを使用しました。最初はボックスカルバートで使用しましたが、その際はModelyと従来方法での比較を見たいということもあり、全部Modelyで検査を実施するのではなく写真も一部併用して検査を実施しました。

ボックスカルバートについては3分割されていたので、底版、側面、頂版と任意箇所だけいくつか写真を併用しましたが、その他は全てModelyを使用しました。

現場立会いでは、従来のリボンテープを使用した結果と、Modelyを使用した結果を見ていただき、問題ないことを確認していただきました。

大手さん:群馬県発注工事では、初めて配筋検査システムを使用するという状況でしたが、NETIS登録がされているということや、デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)に基づいて国交省発注工事では活用が進んでいるという点で、信頼性が高いという評価をしていただけました。

安中土木事務所の担当の方も前向きに取り組んでくださっていて、本課との調整なども積極的にしてくれたため、どのような形で実施すれば問題ないかについて確認し、了解を得ていただくことが出来ました。

花岡さん:その後も、違う2現場で使用しています。既にボックスカルバートの現場で実績が出来たこともあり、現在の2現場はさらにスムーズに活用が出来ました。

これらの2現場では最初の1回だけ従来方法とModelyを併用して立会検査を行い、その後の検査についてはModelyのみを使用して検査を行っているため、大幅な省力化が出来ています。

ー今回は現地での立会いとのことでしたが、遠隔臨場については検討されましたか?

大手さん:遠隔臨場については、今後の活用という点で発注者に提案はしています。

佐藤さん:Modelyは発注者招待機能があり、データをクラウド上で見ていただくことも出来るので、今回の現場でも既に招待してみています。ただ、現在の現場は現地立会いをしているので、本格的な活用は次回以降かと思います。

 

レーザースキャナーによる点群取得について試行

ー今後のModelyの活用の展望などありますか

花岡さん:とても作業効率が上がったので、まずは今後も現場が出てきたら積極的に活用する予定です。加えて、最近新しい取組として、レーザースキャナーによる点群取得を行ってみました。レーザースキャナーは最近導入したので色々試しています。

レーザースキャナーを使用した結果として、頂版と側壁をとるのに10分程度で行うことが出来ました。また、データ的にもちゃんととれていたので、非常に良いなと感じています。

大手さん:配筋の上を歩くのも多少は負担があるので、レーザースキャナーを設置してとれるのは良いなと感じましたね。

花岡さん:全体を一気に点群でとるので、見栄えの観点でも良いのではと思っております。ただし、全体を撮影するとデータ容量は重くなるため、Modelyに取り込む前にデータを削る必要がありました。

佐藤(DataLabs CS):今回新しい取組ということで、モデル化の部分で協力させていただきましたが、モデル化についても完了しております。

レーザースキャナーで取得した点群データ

Modelyによるモデル化の結果

他社にもお勧めできるシステム!iPad Pro等のデバイスが既にあれば10点満点でお勧めできる!

ー現在のModely評価についてはいかがでしょうか

花岡さん:他社にお勧めできるかどうかと考えた時に、10点満点で8点かと思います。2点引いた理由としては、Modelyを使用するのにiPad Pro等のデバイスは必要になるので、持ってない人はその準備が必要という点からです。

弊社の場合は既にiPad Proがあったので、既にデバイスを持ってる人にとっては10点満点かなと思います。

 

Modely

LiDAR付きのiPad等を活用することで点群データを取得し、その点群データを3次元モデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能です。

NETIS登録技術であり、80社以上の企業にご導入いただいている実績豊富なサービスです。