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【導入事例】3D配筋検査システムModelyの活用により鉄筋籠の検査において現場作業の68%の省力化を実現!(前田建設工業株式会社)

作成者: CSチーム|2025/04/01 23:40:53

 

前田建設工業株式会社は、100年以上の歴史を持つ総合建設会社です。土木分野では、ICTやBIM/CIMを活用した施工技術に強みを持ち、インフラ整備や都市開発を支えています。鉄筋工事のBIM/CIM活用など、最先端技術を積極的に導入し、効率化と高品質な施工を実現。持続可能な社会の実現に貢献しながら、安全で信頼性の高いインフラ整備を推進する企業です。

右から

-東様(前田建設工業株式会社)

-川井様(前田建設工業株式会社)

 

[目次]

 

JR西日本発注の現場見学会でModelyを知ったことが導入のきっかけ

Q.御社について教えてください。

東様:当社は全国各地でさまざまな工事を手掛けています。2021年にインフロニア・ホールディングス株式会社の傘下に入り、総合インフラサービス企業としてDXを推進しています。単なる施工にとどまらず、設計・開発・維持管理といった領域にも積極的に参画し、幅広いサービスを提供できることが強みです。

 

Q.Modelyを知ったきっかけは何ですか?

東様:JR西日本の工事に関わる中で、JR西日本が新技術導入に積極的な意向があり、「JR西日本発注現場(新駅の新設工事)」の見学会に参加したのがきっかけです。もともと私が本社在籍時、DX技術への関心が高かったこともあり、導入を検討しました。
当時弊社ではまだModelyは導入していなかったのですが、個人的な興味と、Modelyは省力化の効果が期待できるという感触から、導入を進めていきました。

 

従来検査の課題とModelyを導入した決め手

Q. 従来の配筋検査における課題はどのようなものでしたか?

東様:従来の配筋検査では、発注者の管理項目に従い、写真撮影や整理、帳票作成を行っていました。特に写真撮影には多くの人数が必要で、人手不足や働き方改革の観点からも、従来のやり方では立ち行かなくなることは明白で、検査の効率化が急務でした。

 

川井様:鉄筋は構造物完成後には見えなくなるため、写真記録が品質保証において重要な要素となります。特に場所打ち杭のような短い施工サイクルでは、限られた時間内で検査を終える必要があり、担当者は1日のほとんどを検査業務に費やしていました。加えて現場が遠隔地の場合、立会検査が難しくなるため、写真記録の枚数も増加し、作業負担がさらに増していました。

 

Q. Modelyをお選びいただいた理由を教えてください。

東様:配筋検査システムを導入するにあたっては、Modelyだけではなく複数の配筋検査システムについて検討しました。しかし、他社製品には以下のような課題があり、現場での実運用には至りませんでした。

  1. 専用デバイスが必要
    他社の配筋検査システムは、専用のカメラや測定機器を使用する必要があり、現場ごとに導入するにはコストがかかるだけでなく、追加の機材管理も発生しました。一方、ModelyはiPhoneなどの汎用デバイスで撮影可能であり、導入のハードルが低かった点が決定打となりました。
  2. 検査対象が限定的
    既存の配筋検査システムの多くは、表面の鉄筋のみを測定するもので、奥行きのある鉄筋の正確なデータ取得が困難でした。Modelyは点群データを活用することで、多少の奥行きがあっても測定が可能であり、より信頼性の高い検査ができる点が優れていました。
  3. 現場目線での使い勝手がイマイチ
    競合製品の多くは、システムの導入や運用方法が複雑で、現場担当者がスムーズに操作できる設計になっていませんでした。ModelyはシンプルなUIとクラウド対応により、特別な知識がなくても直感的に操作できる点が評価されました。

上記のような理由から、最終的にはModelyの導入を決定しました。

 

川井様:従来の手法では、短いサイクルで、現場での作業に多くの時間を割いていましたが、Modelyなら現場でスキャンし、データ整理や帳票作成を別の担当者がオフィスで行う分業が可能な点も魅力的でした。施工サイクルを遅らせることなく余裕を持って業務を進められる点も決め手の一つでした。

 

 

鉄筋籠の配筋検査において現場業務の68%の省力化を実現!

Q.どのような現場でModelyを活用し、どのような成果が得られましたか?

東様:場所打ち杭の鉄筋籠においてModelyを使用した結果、従来の方法に比べて検査時間を47%削減できました。

川井様:場所打ち杭のような、短いサイクルで鉄筋組立とコンクリート打設を繰り返す作業では、限られた時間の中で配筋検査を実施する必要があり、担当者は1日のほとんどの業務時間を配筋検査に費やさないといけない状況でした。場合によっては、残業をしてでも翌日の打設に備えて写真を撮る必要がある状況もありました。

Modelyの活用により、現場では点群の取得をするだけで良くなったことで、担当者が1日張り付く必要がなくなりました。また、データ整理の内業については、分業することでより負担が軽減されました。

具体的には、杭長30mの1本あたりの作業で考えた時に、現場業務としては600分程度の作業が195分程度と68%減になりました。Modelyの解析作業などがあるためPC業務は増えましたが、それでも全体で47%の作業時間削減となりました。

新人でも比較的容易に使用でき、遠隔での確認も可能になった点も大きなメリットでした。

 

直感的なUIで担当者も使いやすいと評価

Q.Modelyの現場担当者や発注者の反応はどうでしたか?

東様:現場担当者からは、検査時間の短縮や作業の簡便さに対する評価が非常に高く、特に省力化の効果が実感できるという声が多く寄せられました。遠隔で立会いが出来ることや、データの鮮明さについても、良いという反応です。

 

川井様:現場担当者としては、Modelyに助けられている面は大きく、今後も活用していきたいと考えています。新人のメンバーに点群取得をやってもらいましたが、操作は簡単で覚えるのは難しくなかったと言っていました。

あとは、Modelyの導入にあたり、導入実績のある隣接工区から操作方法のレクチャーを受けました。撮影方法から帳票化のプロセスまで、わからないことは聞きながらやりました。現場の担当者が直接ノウハウを共有できたことは、大きなメリットとなりました。

また、解析を行ったメンバーについても、使いやすさ、クラウド上でのデータ管理の利便性を高く評価していました。特に、「どこでも作業ができる点」や「直感的なUI」が好評でした。

発注者であるJR西日本も、この技術の有効性を前向きに評価しており、試行を通じてさらなる活用の可能性を模索しています。

 

 

Modelyへの感謝と今後の展開への期待

Q.Modelyに対する評価と今後の期待を教えてください。

川井様:場所打ち杭の鉄筋籠の検査においては、業務の煩雑さから正直首が回らないほど業務に追われる中で、Modelyに助けてもらったと感じているので、その感謝の念を込めて9点です。

初めてデジタル配筋検査システムを使用しましたが、いろんな会社の話を聞いても、実際はどうだろうなと懐疑的な面がありましたが、Modelyを実際使用してみると想像以上に楽になり、今後の出来形検査にも応用したいと考えています。

 

東様:7点です。これは私の中では評価は高い方になります。

使いこなせば間違いなく効率化にはなると思いますが、導入初期は慣れるまでに時間がかかると思います。ただしこれはModelyに限った話ではないとは思います。

定量的に効果を測定することが出来て、有用なシステムであると思いましたので、今後は社内での水平展開を考えたいと思います。

設計の3Dモデルとの比較や、躯体検査への応用など、期待しています。

 

 

Modely

LiDAR付きのiPad等を活用することで点群データを取得し、その点群データを3次元モデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能です。

NETIS登録技術であり、200社以上の企業にご導入いただいている実績豊富なサービスです。