Modelyは2023年4月より製品版の提供を開始し、デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)に準拠していることもあり、導入実績も50社を超えて多くの現場で活用されております。
この記事では、Modelyのこれまでの国土交通省との取り組み内容などをお伝えし、Modelyが国土交通省主催インフラDX大賞でスタートアップ奨励賞を受賞するほどの優れたプロダクトになった背景についてご紹介いたします。
Modelyの開発の背景として、中部地方整備局が行っている「i-Constructionを推進するための現場ニーズ・技術シーズのマッチング」に弊社の「点群データの自動モデル化による配筋検査効率化技術」が採択されたことがあります。
参考:i-Constructionを推進するための現場ニーズ・技術シーズのマッチング
採択後は、「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の試行要領(案)」(※現在は「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」)の項目や精度基準に則り、139のサンプルデータを取得したうえで精度検証を実施し、その項目や基準をクリアいたしました。
そのほか、経済性、安全性、施工性といった項目を含めた、客観的な評価が現場試行の結果として公表されており、総合評価として「従来技術より優れる」という評価を獲得しております。
この取り組みにより、Modelyはデジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)に準拠した技術として承認され、その後NETIS登録なども完了しました。
現在では、多くの現場で従来手法による鉄筋出来形計測の代替手段として、Modelyを活用して計測が行われている実例が多く出てきている状況です。
中部地方整備局との取り組みからスタートしたModelyですが、他の地方整備局との取り組みもこれまで盛んに行ってまいりました。
2023年7月には、九州地方整備局とインフラDX推進の一助となることを目指して、インフラDXセミナーを実施いたしました。株式会社島津建設様にもご協力いただき、地域の自治体担当者および建設業関係者に対して、座学と現場デモにより、Modelyを活用した配筋検査方法や遠隔臨場の実施についてご紹介いたしました。
また、2023年11月には、中国地方整備局ともインフラDXを推進するための「デジタルデータを活用した鉄筋計測技術について」のセミナーを開催させていただきました。
セミナーの様子などは以下の記事をご覧ください。
中国地方整備局山陰西部国道事務所「デジタルデータを活用した鉄筋計測技術について」のセミナーにてModelyを紹介
国土交通省はインフラ分野において、データとデジタル技術を活用し、建設生産プロセスの高度化・効率化、国民サービスの向上等につながる優れた実績をベストプラクティスとして横展開するため、「インフラDX大賞」を実施しています。
そしてModelyは、これまでの各地方整備局との取り組みや、導入実績、実際の生産性向上の効果などを評価いただき、国土交通省主催のインフラDXセミナーにてスタートアップ奨励賞を受賞することが出来ました。
このような賞をいただけたこともあり、現在多くの建設業の皆様からお問い合わせをいただいております。今後はさらに導入実績が増える見込みであり、それに伴い機能やサポート体制など一層強化していく予定です。
Modelyの機能や費用面、発注者とのやり取りなど、気になる点がある方は、是非お気軽にお問い合わせください!
LiDAR付のiPadで取得した3次元データを用いて、配筋検査を省力化できます。3次元データと帳票を発注者と共有することで、現場立会頻度を減らすことも可能です。