...
【導入事例】沖縄トップのゼネコンがModelyを選んだ理由(株式会社國場組)
沖縄トップのゼネコンがModelyを選んだ理由
総合建設業として沖縄県のさまざまな建築物や土木構造物に携わる株式会社國場組。昭和6年の創業以来、学校や飛行場といった公共施設、ホテル、ショッピングセンター等の商業施設、交通インフラ整備など、多岐にわたる施工実績を誇ります。「沖縄でトップのゼネコン」と称される同社におけるModelyの活用方法について、國場組の安慶名様、そしてModelyの販売パートナーであり同社を支援する株式会社okicomの大濱様にお話を伺いました。
左から
-大濱様(株式会社okicom)
-安慶名様(株式会社國場組)
93年の歴史と未来への挑戦、國場組の軌跡
Q.國場組がどのような会社か教えてください
安慶名さん:弊社は建築、土木の両方に対応している総合建設会社です。土木部門には約50名の社員が所属し、年間約100億円程度の案件を手掛けています。現在、現場としては23現場を請け負っており、幅広い分野の工事に対応しています。創業から93周年を迎え、長年にわたって地域社会の発展に貢献してきました。また、公共インフラから民間工事まで、多岐にわたる施工実績があり、その信頼と実績が県内トップゼネコンとしての地位を支えています。
特に、構造物の工事を数多く手掛けていることから、配筋検査にかかる作業負担が大きい点が課題となっていました。そのため、検査を効率化し省力化できる技術を模索していたところ、Modelyにたどり着きました。
最新技術との出会い:Modelyが拓く新たな建設現場
Q.Modelyを知ったきっかけについて教えていただけますか
安慶名さん:私自身、最新技術に興味があり、ネットで配筋検査システムを調べていました。その中でどれが良いか迷っている時に、okicomさんに相談したところ、Modelyを紹介してもらいました。ネットで見つけた情報だけでは操作性や現場での実用性が判断しきれなかったのですが、okicomさんの情報提供のおかげで具体的な活用イメージがつきました。
大濱さん:私はCSPIでModelyを初めて見ました。他社の配筋検査システムも確認しましたが、Modelyが最も良いと感じたため、國場組様に紹介しました。展示会では他のシステムが煩雑であったり高額な印象を受けた一方で、Modelyは使用感の良さとコスト面のバランスが取れていると感じました。
Q.Modelyを選んでいただいた理由を教えてください
安慶名さん:3次元データを扱える点が非常に魅力的でした。データを残せるだけでなく、発注者への説明時にも視覚的に見せることができるのが大きなポイントです。また、データをクラウド上に保存して共有できるため、後からの確認もできることが決め手となりました。従来の検査のように準備物が必要ないというのも良かったです。
大濱さん:他社のシステムと比較した際、Modelyは撮影が簡単で操作性が良いと感じました。省力化効果についても、デモを拝見することでModelyであれば実現できるのではないかと感じ、そのタイミングで國場組様から相談もいただいたので、Modelyを選択しご提案しました。さらに、現場での導入がスムーズに進むよう、サポート体制が整っている点も選定の理由の一つです。
Q.國場組とokicomは以前よりこういった情報のやり取りなどされていたのでしょうか
安慶名さん:國場組とokicomさんの関係は以前よりありましたが、過去にはICT技術を活用した他の現場においても協力関係がありました。特に6年前のICT土工において、ドローンやソフトなどの導入で連携した実績があり、これ以降はかなり深いお付き合いをさせていただいております。
ボックスカルバート工事で実証、Modelyの可能性
Q.今回Modelyを適用した工事はどのような工事でしたでしょうか?
安慶名さん:令和4年度読谷道路開削トンネル函渠他工事(沖縄総合事務局-北部国道事務所)で使用しました。対象はボックスカルバートの配筋工事です。今回の構造物は延長約25mの2連ボックスカルバートで、底版など多くの箇所がダブル配筋になっており、非常に検査に手間がかかるものでした。
現場が語る、Modelyがもたらした変化
Q.Modelyを使用してみていかがでしたでしょうか
安慶名さん:現場の担当者は最初こそ初めての操作に戸惑っていましたが、江藤さん(DataLabs)にレクチャーしてもらったことで、すぐに慣れて使用できるようになりました。「従来の検査方法よりもとても楽だ」と現場からも好評で、次の現場でも使用することが決まっています。若手スタッフからも喜ばれており、なかなか良いプロダクトだと思っています。
また、準備物が少なくて済むことや、3次元データを残せる点も非常に便利です。発注者への説明時にも3次元モデルを活用できるため、視覚的にわかりやすい点が良かったです。
発注者をも驚かせた、Modelyの実力
Q.発注者の反応はいかがでしたか?
安慶名さん:当初は懐疑的な反応がありました。「本当に使えるのか」「精度は大丈夫か」といった声も聞かれましたが、実際にModelyを見てもらった結果、反応はうってかわって「これだけで十分」と絶賛されました。
また、竣工検査の際に、沖縄市や名護市といった市町村の担当者も10名以上参加して、デジタル配筋検査システムとはどういったものかの現場視察に来ました。その際にはModelyの話を検査官から市町村担当者に紹介してもらいましたが、「いずれ県や市町村もこのような形で配筋検査をしていく可能性がありますよ」と話していました。
Q.事前の承諾などはどのように進めましたか?
安慶名さん:最初にModelyを現場で使用する際、発注者側への承諾が必要でした。これを得るために、国が発行しているデジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)をもとに、追加施工計画書を作成して提出しました。承諾を得ることは出来たのですが、先ほどもお伝えした通り発注者側としては導入時には多少の不安もあったようです。
承諾を得た後、立会いの際に検査官にシステムの操作性や精度を確認してもらいました。タブレット上で表示されるデータのわかりやすさに高い評価をいただき、「これだけで十分ではないか」との感想がありました。その結果、導入に対する疑念も払拭され、最終的には非常に前向きな姿勢で受け入れていただくことができました。
継手長管理をModelyで実践!わかりやすい3次元データで発注者に説明
Q.検査の進め方や継手管理について教えてください
安慶名さん:検査の進め方としては、現地立会いにて行いました。まず配筋が完了した段階でModelyで計測を行い、間違いないことを確認したうえで、立会いを行って発注者にも問題ない旨を確認いただき、検査を完了させていました。継手の長さやピッチについては、Modelyのみで管理を行っており、従来手法と比較して省力化が出来ていると思います。
特に継手長については、選択した箇所について数値を算出した後、その前後の同じ組み合わせの継手についても3次元データとして視覚的に確認できるため、発注者側への説明もスムーズに進めることができました。また、D19やD32といった異なる鉄筋径の継手が並ぶ箇所についても計測が出来ており、検査に必要な機能は満たせていると感じました。
従来の方法では、全景写真と接写写真を撮って対応していましたが、Modelyではクラウド上で3次元データを表示して発注者に説明をしたり、スクリーンショットを添付する形で管理ができるため、大幅な省力化が実現しました。
今後のModely活用の展望
安慶名さん:現場での評判も良く、次の現場での利用も決まっています。次の現場は橋脚の下部工で、鉄筋かごからModelyを活用しようと考えております。社内でもDXに向けた新しい部署が立ち上がっているのですが、今回の現場の竣工検査の際にはこの部の担当者も立ち会っていて水平展開も検討しようとなっています。これからもModelyを活用して、さらなる省力化を目指していきたいと思っています。
Modely
LiDAR付きのiPad等を活用することで点群データを取得し、その点群データを3次元モデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能です。
NETIS登録技術であり、150社以上の企業にご導入いただいている実績豊富なサービスです。