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【導入事例】デジタル配筋検査システムで唯一法面工事に対応可能!Modelyによる遠隔臨場で省力化を実現!(株式会社安藤・間)

安藤間アイキャッチ画像

 

安藤ハザマは、120年以上の歴史を持つ総合建設会社です。土木・建築分野で最先端技術を活用し、インフラ整備や都市開発をリード。安全・環境に配慮した施工に強みを持ち、持続可能な社会の実現に貢献しています。国内外で数多くのプロジェクトを成功させ、高い技術力と信頼で未来の街づくりを支え続ける企業です。本工事で安藤ハザマが手掛ける法面工事におけるModelyの活用についてお話を伺いました。

左から

-浅井様(株式会社安藤・間)

-小松様(株式会社安藤・間)

法面工事でのデジタル配筋検査システムの活用を検討

Q.まず、今回の工事について概要を教えてください。

小松さん:災害復旧事業の法面工事を行っています。当現場は13年前の台風で起きた土砂崩れの箇所に対して、堆積土の整備や斜面対策を行っています。斜面対策については、1500mm×1500mmの法枠を設置しており、標高差が100m以上、水平距離で350m以上ある難作業となります。

Q.デジタル配筋検査システムを使用することになった理由は何でしょうか

小松さん:工事入札に際し、技術提案項目にNETISなどでデジタル配筋検査システムについて調査し本技術を組み込んでおりました。技術提案の内容としては、デジタル配筋検査システムで出来形管理を行い、生産性を上げるといったものです。

デジタル配筋検査システムについては、各メーカーが出していることは知っていましたが、付き合いのある測器代理店に相談・ネットで調査等を行い、どのシステムが今回の工事に最適か精査し運用しております。

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法面の出来形検査に唯一対応できたModely

Q. なぜModelyをお選びいただけたのでしょうか

小松さん:調査を進める中で、いくつか画像を使用したデジタル配筋検査システムを試してみました。実際の現場での活用を想定して、斜面にモックアップを設置して試してみたのですが、画像を使用したシステムはうまくいきませんでした。

理由としては、画像を使用したシステムは、配筋に対して正対して撮影をする必要があったのですが、斜面ということもあり、うまく撮影することが出来ませんでした。また、上筋がなんとか撮影できても、下筋については撮れないといったことや、下かぶりが取れないといったことが起きてしまいました。

その中で、Modelyをネットで見つけ、アクティオさんが取り扱っているとのことだったので、すぐに電話をしました。
Modelyについても同条件で試したところ、画像ではなく点群データを取得するということもあり、唯一データをちゃんと取得することが出来たため、導入を決定しました。

インタビュー中の様子

 

準備物不要で計測作業を省力化!

Q.実際にModelyを使われてみて省力化の効果などはいかがでしたか?

小松さん:従来方法では、自主検査と立会の2回、検査の準備と実際の計測をする必要がありました。Modelyを活用すると、自主管理データをそのまま立会でも活用でき、準備と計測が1回で済むので、そこに大きな省力化効果を感じました。

マグネットやテープの準備は手間と感じていたこともあり、準備物が不要になるのも良いと思いました。

また、点群データさえとっておけば、後でModely上で解析し、必要な箇所のピッチの算出などが出来る点も魅力的です。

Q.斜面での点群の取得についてはいかがでしたか

小松さん:45~60度の斜面に対して、ロープで吊るされるような態勢での撮影だったため、慣れるまでは試行錯誤が必要でした。(画像参照)

iPadの動かし方、撮影の人数、利用する点群取得アプリなどを検討しました。撮影の仕方としては、iPadがブレないように気を付けながら撮影をすることで、うまく点群が撮れるということがわかりました。

撮影の仕方がわかってからは、問題なく点群の取得が出来ています。とはいえこの現場は撮影箇所に行くだけでも時間がかかるので、点群データの取得には結構時間が必要です。それでも従来と比較すれば省力化になっていると感じています。橋台とか床版の現場なら点群取得も短時間で出来るんじゃないでしょうか。

Modelyのようなシステムは今後の主流になると思うので、この現場で触ることが出来て良かったと思います。

 

点群取得の様子

Q.Modelyを使っていただいた皆さんの反応はいかがでしたか?

小松さん:新人にも使ってもらいましたが、わかりやすく使いやすいという感想を言っていました。今後の工事でもあったほうが楽か聞いたところ、即座に「楽です!」と言っていたので、良いシステムであると感じているようです。

3Dデータによる説得力の違いで発注者からも好反応

Q.発注者の反応はいかがでしたか?

小松さん:この現場は遠隔臨場で立会を行っていたため、現地に発注者が来なくても立会が出来るのは良かったと思います。また、遠隔臨場の際には作成した3Dデータを見てもらいましたが、「3Dで出るのでリアルだね」という反応がありました。我々としても、3Dデータで見せることが出来ると説得力が違うと感じていたので、発注者からも良い反応を得ることが出来て良かったと思います。

技術提案なので、発注者もデジタル配筋検査システムを使用する旨は当初から理解いただいていましたが、点群取得の流れや、ピッチの算出方法、かぶり厚、継手長の出し方など詳細についてはしっかりと説明し、事前に打ち合わせで協議を行いました。

Q.立会の手順としてはどのように進めましたか?

小松さん:事前に電脳ASPerで帳票は提出しておき、立会時には3D画面をTeamsで接続し、ピッチなどを表示させて立会を進めました。必要な個所はズームして確認してもらうなど、Modelyの視覚的な利点を活用しました。

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Modelyの評価と今後の活用について

Q.Modelyの評価としては何点でしょうか?

小松さん:8~9点かと思います。継手長の帳票への反映や、点群取得の簡略化などが出来れば10点満点と言えるかと思います。現場の反応も発注者の反応も良かったので、今後もModelyを活用していければと思っています。

 

Modely

LiDAR付きのiPad等を活用することで点群データを取得し、その点群データを3次元モデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能です。

NETIS登録技術であり、180社以上の企業にご導入いただいている実績豊富なサービスです。

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